カーリングもぐもぐタイム歴代おやつと禁止の真相【2026最新】
氷上で円陣を組み、笑顔でスイーツやフルーツを頬張る姿が日本中で社会現象となったカーリングの「もぐもぐタイム」。2018年平昌オリンピックでロコ・ソラーレが銅メダルを獲得した際、彼女たちの飾らないやり取りと北海道の銘菓は一躍脚光を浴びました。しかし、ネット上では「ルール改正で禁止されたのではないか」「単なるおやつ休憩にしては過剰ではないか」といった疑問や臆測が絶えません。
2026年現在、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を迎えたウィンタースポーツ界において、あの光景はどのように進化を遂げたのか。話題をさらった歴代スイーツの裏側から、過酷な競技特性が求めるエネルギー戦略、そして「もぐもぐタイム禁止説」の真相まで、現場の取材データをもとに徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:大ブームを巻き起こした「赤いサイロ」をはじめとする歴代フードは、氷上の極限状態を支える緻密なスポーツ栄養学に基づいて選ばれていた。
- 要点2:ネット上で囁かれた「もぐもぐタイム禁止」の噂は誤解であり、国際映像のカメラワーク変化やタイム計測ルールの改定が発端となったデマである。
- 要点3:2026年現在もカーリングのハーフタイムにおける栄養補給は不可欠であり、アスリートのパフォーマンスを左右する勝負の生命線として定着している。
【疑問解消】もぐもぐタイムで話題のあのおやつは何?歴代スイーツ一覧
カーリングのハーフタイムに選手たちが口にしていた補給食は、単なる気晴らしの間食ではありません。もっとも強烈なインパクトを残したのは、北海道北見市に本店を構える老舗菓子司「清月(せいげつ)」のチーズケーキ「赤いサイロ」です。平昌五輪の中継でスキップの藤澤五月選手やサードの吉田知那美選手らが美味しそうに食べる姿が映し出されるや否や、製造元のサーバーがダウンし、数ヶ月先まで予約が埋まる社会現象へと発展しました。
歴代の主要大会でロコ・ソラーレのメンバーが実際に口にした主な補給食と、その反響を以下の比較表にまとめました。
| 大会・時期 | 品名・補給食 | 提供元・メーカー | 栄養学的役割・特徴 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年 平昌五輪 | 赤いサイロ | 株式会社 清月(北見市) | 脂質・糖質をバランスよく補給し、長時間持続するエネルギーを確保 | 爆発的人気で数年間にわたり入手困難が続いた、もぐもぐタイムの象徴的銘菓。 |
| 2018年 平昌五輪 | 韓国産イチゴ / バナナ | 現地調達 / 現地流通品 | 果糖による即効性の脳エネルギー補給、カリウムによる筋肉の痙攣予防 | 選手村で提供されたフレッシュフルーツ。手軽に素早く糖分を補える基本食。 |
| 2019年〜2021年 国内外ツアー | ミニどら焼き / 羊羹 | 北海道内和菓子店など | 低脂質かつ高糖質。消化吸収が早く胃腸への負担が極めて少ない | 持久系アスリートの間で評価が高い王道のエナジーフードを実戦投入。 |
| 2022年 北京五輪 | ラムネ菓子 / ゼリー飲料 | 森永製菓 ほか | ブドウ糖90%以上による超即効性の脳疲労回復、水分・電解質補給 | 感染症対策と即効性を重視し、個包装・ワンハンドで完結する機能性を優先。 |
| 2024〜2026年 最新シーズン | 特製ドライフルーツ / エナジーボール | 管理栄養士監修オリジナル | 血糖値の急上昇を抑えつつ、後半エンドまで集中力を一定に維持 | 流行期を過ぎ、完全なアスリート仕様の個別最適化フードへ昇華。 |
平昌五輪の当初は地元北見への愛着から持ち込まれたお菓子が中心でしたが、北京五輪以降はより科学的なアプローチが強まりました。それでもなお、地元を背負って戦う彼女たちにとって、北見のお菓子はメンタルを整える精神的支柱としても機能していたのです。
カーリングのハーフタイムでなぜ食べるのか?過酷な氷上の栄養補給理由
カーリングを見たことがない人の中には、「氷の上を滑って石を投げているだけなのに、なぜ途中で間食が必要なのか」と不思議に思う方も少なくありません。しかし、現場の実態は極めて過酷なフィジカルスポーツです。
1試合の所要時間はおよそ2時間半から3時間に及びます。その間、選手はマイナス5度前後の低温環境下に立ち続けなければなりません。特にブラシで激しく氷を掃く「スイープ」を担当するフロント陣(リード、セカンド)の運動量は凄まじく、1試合あたりの消費エネルギーは1,000〜1,500kcal以上に達します。これはサッカーのフル出場やハーフマラソンに匹敵する運動量です。
加えて、カーリングは「氷上のチェス」と称される通り、ミリ単位のアイスの曲がり幅や数手先を読む高度な戦術計算が求められます。人間の脳は体重のわずか2%程度の重さしかありませんが、体全体のエネルギー(ブドウ糖)の約20%を消費します。極限の寒さと疲労の中で思考停止に陥れば、即座に失策へと直結します。
第5エンド終了後に設けられるカーリングのハーフタイム(約5分間の休憩時間)での栄養補給は、消耗した筋肉のグリコーゲンを再充填し、酸欠と糖分不足に喘ぐ脳へブドウ糖を送り込むための「生命維持措置」なのです。
「もぐもぐタイム禁止」の真相を暴く|ネット上の噂とルールの真実
「もぐもぐタイムが禁止された」という噂は、北京オリンピック前後からSNSや検索エンジンで急速に拡散しました。結論から申し上げますと、世界カーリング連盟(WCF)の公式ルールにおいて、競技中の栄養補給やおやつを食べる行為が禁止された事実は一切ありません。
では、なぜこのような憶測が広まったのでしょうか。背景には3つの明確な要因が存在します。
第1に、タイムルールの改定とシンキングタイムの厳格化です。近年のカーリング界では試合のテンポアップを図るため、持ち時間の計測方式が変更され、ハーフタイムのインターバルも厳密に運用されるようになりました。これにより、ベンチ裏で雑談しながらのんびり食べるような余裕は物理的になくなりました。
第2に、国際映像(OBS)のカメラワークの変遷です。平昌五輪での日本の大反響を受けて、一時期は海外のテレビカメラも日本のハーフタイムを大々的にズームアップして中継していました。しかし、五輪の国際映像は世界中に配信されるため、次第に戦術ボードを囲む作戦会議の様子や、競技自体の真剣勝負を優先して映すカット割りにシフトしました。テレビ画面から「食べるシーン」が減ったことで、視聴者が「禁止されたのではないか」と錯覚したのです。
第3に、新型コロナウイルス感染症対策に伴う動線の変化です。北京五輪期には厳格なバブル方式が敷かれ、食品の共有や大声での会話が厳しく制限されました。選手たちは個包装のパウチ飲料やタブレットをパーテーション越し、あるいは自席で手短に摂取する形を取らざるを得ず、平昌五輪のような「みんなで車座になってイチゴをつまむ」光景が見られなくなったことが、禁止説に拍車をかけました。
【実態検証】地元・北見「清月」の現場とファン・消費者が体感した狂騒曲
当時、ブームの中心地となった北海道北見市では何が起きていたのか。筆者が現地を取材した際、地元関係者が口を揃えたのは「想像を絶する注文の奔流」でした。
清月の看板商品である「赤いサイロ」は、昭和60年の発売以来、地元民に愛されてきたチーズケーキです。厳選された北海道産の牛乳、バター、練乳、小麦粉を使用し、しっとりとした食感と濃厚なコクが持ち味の逸品ですが、職人の手作業による工程が多く、1日の生産数には限界がありました。
五輪直後、オンラインショップには平時の数百倍となるアクセスが殺到して即座にサーバーダウン。北見本店には連日早朝から長蛇の列ができ、開店からわずか15分で完売する日々が何ヶ月も続きました。新千歳空港の土産物売り場でも入荷直後にワゴンが空になり、フリマアプリでは定価の数倍で転売される異常事態が発生したほどです。
SNSや口コミサイトには当時、以下のような生の声が溢れていました。
- 「物産展に朝6時から並んでようやく1箱手に入れた。濃厚なのに後味が爽やかで、選手たちが夢中になる理由が分かった」(30代女性・ファン)
- 「地元民なのに数ヶ月間まったく買えなくなったのは参ったが、北見の誇る名菓が世界に知られたのは本当に誇らしい」(50代男性・北見市民)
- 「単なる話題作りかと思って食べたら、チーズケーキとしての完成度が驚くほど高い。リピーターが多いのも納得」(40代男性・スイーツ愛好家)
一過性のブームで終わる菓子が多い中、赤いサイロは現在も北見を代表する銘菓としての地位を確立し続けています。それは話題性だけでなく、確かな品質と味わいがあったからこその結果と言えます。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「かわいいお茶会」の裏にある極限戦略
メディアは当時、ロコ・ソラーレのハーフタイムを「ほのぼのとした女子会」「癒やしのもぐもぐタイム」として消費しました。彼女たちの方言である「そだねー」とともに、お茶の間を和ませるコンテンツとして仕立て上げられたのです。
しかし、この切り口には競技の本質を見誤らせる大きな盲点がありました。現場の選手たちにとって、あの数分間はアドレナリンが極限まで分泌された状態で行われる、壮絶な戦術修正の場だったのです。
心拍数が上がり、息が上がっている状態の選手に、吉田知那美選手や鈴木夕湖選手らがアイスの状況を早口で共有し、次のエンドで後攻を取るためのプランを組み立てる。その傍らで、噛むことで側頭筋を動かして脳血流を増やし、冷静さを取り戻すために糖分を口へ運ぶ。つまり、食べる行為そのものが「精神のクールダウン」と「フィジカルの急速充電」を同時に成立させるための極めて合理的なアプローチでした。
「かわいいから食べている」のではなく、「勝つために緻密に計算して食べていた」。この文脈を取り違えてしまうと、彼女たちが世界トップレベルで戦い抜いてきたプロフェッショナルとしての凄みを見落とすことになります。
【プロの結論】日常でも真似できる?集中力を持続させるおやつ選びの基準
カーリング選手たちの栄養摂取法は、デスクワークで長時間の集中を強いられるビジネスパーソンや、試験勉強に励む受験生にとっても極めて有益なメソッドです。ただし、目的や体質によって取り入れるべき食品は異なります。
【実践をおすすめできる人】
- 午後の会議や長時間のPC作業で、夕方になると急激な集中力低下や頭痛を感じる人
- スポーツや長距離運転など、反射神経と判断力を数時間維持し続けなければならない人
- 緊張で食欲が落ちやすいが、エネルギー切れ(シャリバテ)を防ぎたい人
※おすすめの食品:ラムネ(ブドウ糖)、バナナ、小豆羊羹。即効性があり、消化に負担をかけず即座に脳の燃料になります。
【あまりおすすめできない人(見送るべき人)】
- 運動量が極めて少なく、座りっぱなしで消費カロリーが低い人(血糖値スパイクを引き起こし、かえって眠気を誘発するリスクがあります)
- ダイエット目的で糖質制限を行っている人(カーリング仕様の高GI食は体重増加の原因になります)
【カーリングのもぐもぐタイム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「もぐもぐタイム」という言葉は、もともとカーリング界の公式用語だったのですか?
A1:公式用語ではありません。テレビ朝日系列の平昌五輪中継などで実況アナウンサーや制作スタッフが親しみを込めて使い始めた表現がSNSで拡散し、定着したメディア造語です。選手自身や日本カーリング協会は通常「ハーフタイム」「デッドタイム」と呼んでいます。
Q2:2026年現在の国際大会でも、選手はハーフタイムにおやつを食べていますか?
A2:はい、食べています。ただし、テレビ中継で大々的にフォーカスされる機会が減ったことや、ゼリー飲料やサプリメント、個別包装の機能性フードを素早く摂取するスタイルが定着したため、以前のような「座談会風のおやつ風景」として目にする機会が少なくなっているのが実情です。
Q3:「赤いサイロ」は今でも売り切れていて買えない状態ですか?
A3:平昌五輪直後のような「数ヶ月先まで完全予約不能」という極端な状態は落ち着いています。しかし、現在も新千歳空港や有楽町の北海道どさんこプラザなど主要な販売拠点では、入荷時間に合わせて買い求める人が多く、午前中に完売することが珍しくない人気商品として君臨しています。
Q4:海外のチームもハーフタイムにお菓子を食べているのですか?
A4:多くのチームが補給を行っています。ただし、欧米の選手たちはバナナやりんごなどのフルーツ、プロテインバー、ナッツ類をシンプルにかじるケースが多く、日本のチームのように地元特産のお菓子をチーム全員でシェアする文化は独特だったため、海外メディアからも興味深く報じられました。
まとめ:氷上の進化とともに受け継がれる「勝利のエネルギー補給」
カーリングにおけるハーフタイムの栄養補給は、単なる一過性の流行語や微笑ましいハプニングではありませんでした。それは、極寒のリンクで繰り広げられる過酷な頭脳戦と肉体戦を制するために編み出された、科学的かつ必然的なプレースタイルの一環です。
「もぐもぐタイム禁止」というデマが流れた背景には、ルール改定による競技の迅速化やメディアの視点の変化がありました。しかし、勝負の現場においてエネルギー補給の重要性が失われたわけではありません。
2026年の氷上でも、選手たちは手にしたエナジーフードとともに頭脳をフル回転させ、勝利の一投を狙っています。次代のカーリング中継を見る際は、彼女たちが口にする一口の奥にある緻密な戦略と、張り詰めた氷上のドラマにぜひ注目してみてください。 (出典: もぐもぐ タイム カーリング(Yahoo!ニュース))