リップスライムの脱退理由と真相|メンバーの現在と3人体制の裏側
2000年代初頭、日本の音楽シーンに鮮烈なグルーヴと洒脱なポップネスを持ち込み、ヒップホップをお茶の間のメインストリームへと押し上げたRIP SLYME(リップスライム)。4MC+1DJという唯一無二のスタイルで『楽園ベイベー』や『熱帯夜』など数々のメガヒットを放った彼らですが、2010年代後半以降、活動休止やメンバーの離脱といった波乱の局面に直面しました。
特にファンや音楽業界に大きな衝撃を与えたのが、PESの電撃的な脱退告白とSUのプライベート騒動、そして長年ささやかれていたメンバー間の確執です。2026年現在、グループは3人体制で活動を継続していますが、かつて日本中を熱狂させた5人の間に一体何が起きていたのでしょうか。本稿では、公開された手記や公式声明、関係者の証言をもとに、脱退劇の真相と各メンバーの現在の動向を徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:PESは2017年9月にすでにグループを離脱しており、2021年に過去の人間関係や精神的軋轢を公式に告白した。
- 要点2:SUは2017年の不倫報道を契機に活動を自粛し、その後グループを離れ現在はソロでDJやクリエイティブ活動を展開中。
- 要点3:現在はRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で精力的に活動を継続しており、5人での完全再結成は構造的に極めて困難な状況にある。
【激動の歩み】RIP SLYMEの活動休止から3人体制再始動までの経緯
RIP SLYMEが活動休止へと追い込まれた最初の契機は、2017年4月に報じられたSUの不倫スキャンダルでした。当時、大塚愛の夫でもあったSUの私生活をめぐる騒動はワイドショーを席巻し、グループは出演予定だったフェスやイベントの出演辞退を余儀なくされます。これを機にグループ全体の歯車が大きく狂い始めました。
その後、水面下での話し合いが難航する中、2018年10月に突如として公式サイトが閉鎖され、グループの活動休止が公になりました。この時点では「活動休止」という表現にとどまり、メンバー個々の処遇については詳細が明かされないままでした。しかし裏側では、すでにグループの屋台骨を揺るがす決定的な亀裂が生じていたのです。
事態が劇的な展開を見せたのは2021年秋でした。残されたメンバーによる配信イベントをきっかけに、長年沈黙を守っていたPESがSNSを通じて「2017年9月にすでに脱退し、事務所も辞めていた」という事実を公表。世間を騒然とさせました。その後、残されたRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名は2022年4月に新曲をリリースし、3人体制でのRIP SLYME再始動を正式に発表。現在に至るまでフェス出演やコラボレーションなど精力的な音楽活動を続けています。
PES脱退の真相と不仲説の全貌|沈黙を破った告白とメンバーの謝罪
リップスライムの歴史において最大の転換点となったのが、PESによる脱退の真相告白です。2021年10月、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAが行ったインスタライブ内で「5人でまたやりたい」「PESに連絡がつかない」といった趣旨の発言がなされたことを受け、PESは自身の公式プラットフォーム上で長文の声明を発表しました。
PESの手記によって明かされた主なポイントは以下の通りです。
- すでに4年前に脱退していた事実:2017年9月の時点でグループを脱退し、所属事務所(田辺エージェンシー)も退社していたこと。
- 対話の拒否と精神的孤立:グループ内部でいじめや嫌がらせに近い扱いを受け、長年にわたり精神的に追い詰められていたこと。何度も話し合いの場を設けるよう求めたが、相手にされなかったこと。
- 「連絡がつかない」という発信への抗議:すでに別々の道を歩んでいるにもかかわらず、公の場で「連絡が取れない」と発信されることで、自身が悪者に仕立て上げられることへの強い憤り。
この告白を受け、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3名は公式YouTubeチャンネルで動画を公開し、「PESに対する配慮が著しく欠けていた」として公式に謝罪しました。音楽性の違いという美談ではなく、長年の活動で蓄積した集団内部の人間関係の歪みが白日の下に晒された瞬間でした。
【比較表で一括把握】RIP SLYME全メンバーの脱退時期・現在と活動状況
結成初期からの5人のメンバーが、2026年現在どのような立ち位置で活動しているのかを以下の比較表にまとめました。
| メンバー名 | 現在の所属・体制 | 脱退・離脱時期 | 主な現在の活動領域 |
|---|---|---|---|
| RYO-Z(MC) | RIP SLYME(現体制) | 在籍(リーダー) | グループ活動、ラジオパーソナリティ、他アーティストへの客演 |
| ILMARI(MC) | RIP SLYME(現体制) | 在籍 | グループ活動、バンド「The Beatmoss」、ファッション・モデル業 |
| DJ FUMIYA(DJ) | RIP SLYME(現体制) | 在籍(サウンドの要) | グループ楽曲プロデュース、クラブDJ、劇伴・CM音楽制作 |
| PES(MC) | 完全脱退(ソロ) | 2017年9月脱退 | ソロアーティスト活動、楽曲提供、自身のレーベル運営 |
| SU(MC) | 離脱(フリー) | 2017〜2018年事実上離脱 | クラブDJ、シルバーアクセサリー制作、舞台・役者活動 |
SUの脱退理由と現在の活動|不倫騒動の余波とアーティストとしての再起
低音ボイスと独特の色気でグループの人気を牽引していたSUの現在についても、多くの関心が寄せられています。2017年の週刊誌報道によるスキャンダルは、単に個人のイメージ失墜にとどまらず、CM契約やタイアップを多く抱えていたメジャーグループとしてのRIP SLYMEに致命的な打撃を与えました。
その後、大塚愛との離婚が成立し、SUは一時的に芸能界の表舞台から完全に姿を消すこととなります。一時は知人の会社での一般業務やアルバイトを経験したとも報じられましたが、近年は徐々に表現者としての活動を再開させています。
現在のSUは、クラブイベントでのDJ活動やオリジナルデザインのシルバーアクセサリー制作、さらには小劇場の舞台や映像作品への出演など、マルチなクリエイターとして活動しています。RIP SLYMEの現メンバー3人とは公の場での共演はないものの、独自のポジションで表現活動を続けています。
黄金期を築いたRIP SLYMEの代表曲と音楽的功績
現在グループは変革期を迎えていますが、全盛期に彼らが日本のポピュラー音楽に残した功績が色あせることはありません。DJ FUMIYAによる極上のトラックメイクと、四者四様の個性を持つMC4人のマイクリレーは、アンダーグラウンドだった日本のヒップホップを誰もが口ずさめるポップミュージックへと昇華させました。
今なおフェスやストリーミングで聴き継がれている代表的な楽曲には以下が挙げられます。
- 『One』(2001年):メジャー2枚目のシングルにして、グループの名を全国区に押し上げたエモーショナルな名曲。人と人との繋がりを温かく歌い上げたクラシック。
- 『楽園ベイベー』(2002年):サマーアンセムの金字塔。オリコンチャート上位を独占し、彼らのサマーチューン路線の決定打となった代表曲。
- 『JOINT』(2005年):高速かつファンキーなビートに畳み掛けるようなラップが融合した、ライブ屈指のアッパーチューン。
- 『熱帯夜』(2007年):官能的なリリックと洗練されたダンスビートで、大人の色気を全面に打ち出したヒット作。
- 『黄昏サラウンド』(2004年):夕暮れの哀愁を見事に切り取ったメロウな名曲。PESのメロディアスなフックが光る一曲。
5人での再結成はあり得るのか?|関係修復の壁と今後の展望
往年のファンが最も気にかける「5人でのRIP SLYME再結成」の可能性ですが、客観的な事実と証言を総合すると、現時点での完全再結成は極めて絶望的と言わざるを得ません。
【プロの結論】集団力学の破綻と「心理的バウンダリー」の限界
音楽グループが長期にわたって活動を続ける際、単なるビジネス上の利害関係だけでなく、メンバー間の「心理的バウンダリー(境界線)」と相互尊重が不可欠です。リップスライムの場合、青春時代からの友人関係がベースにあったがゆえに、ビジネスの巨大化に伴って生じた不均衡やパワーバランスの歪みを適切に是正できませんでした。
PES自身が「二度と戻ることはない」「これ以上関わりたくない」と明言していることからも分かる通り、彼が負った精神的ストレスは深く、表面的な和解で修復できる段階を超えています。現在の3人体制(RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYA)が新しい音楽的アイデンティティを確立し、PESやSUがそれぞれの道を歩んでいる現状こそが、各人にとって最も健全な「自立の形」であると言えます。
【リップ スライム メンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:PESがグループを脱退した決定的な理由は何ですか?
A1:PES自身の声明によると、音楽性の違いだけでなく、長年にわたるグループ内での人間関係の悪化、いじめや精神的孤立が原因とされています。話し合いを求めても受け入れられず、2017年9月に脱退および事務所退社に至りました。
Q2:SUはなぜRIP SLYMEに戻らないのですか?
A2:2017年の不倫報道によってグループに多大な損害を与えた責任を取る形で活動を自粛し、その後グループを離脱しました。現在はソロでDJやアクセサリー制作などを手がけており、現体制のグループとは距離を置いています。
Q3:現在のRIP SLYMEは何人で活動していますか?
A3:2022年4月以降、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAの3人体制で活動しています。新曲のリリースや全国の大型音楽フェスへの出演など、精力的に活動を展開しています。
Q4:かつての5人で再びライブを行う可能性はありますか?
A4:PESが完全な決別を宣言しており、メンバー間の確執が深刻であったことから、5人揃っての再結成や共演の可能性は極めて低いと見られています。
まとめ:RIP SLYMEが残した遺産と進化し続ける3人の現在地
日本のポップシーンにヒップホップという新たな風を吹き込み、一時代を築き上げたRIP SLYME。その華々しい栄光の裏には、長期にわたる活動ゆえの人間関係の摩擦やスキャンダル、そしてメンバー間の埋めがたい溝が存在していました。
5人での完全な姿を見ることは難しくなりましたが、RYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAによる現体制のRIP SLYMEは、過去の痛みを乗り越え、新たなフェーズへと進化を遂げています。同時に、独自の道を歩むPESやSUの現在も含め、彼らが日本の音楽カルチャーに刻み込んだ功績は今後も色あせることはありません。 (出典: リップ スライム メンバー(Yahoo!ニュース))